【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。
こそりとアナベルが耳打ちをした。
その言葉を聞いて、コラリーは目を大きく見開く。
驚愕の表情を浮かべていると、アナベルはにっこりと笑い、彼女から手を離して全員に向けてカーテシーをした。
「本日はわたくしのためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします」
柔らかな口調、優しい微笑み――しかし、アナベルの目だけはらんらんと輝いている。
エルヴィスがアナベルに手を差し伸べた。
彼女はその手を取って、二人で歩き出す。
アナベルとエルヴィスが会場から出ていくと、その姿を見送っていた貴族たちが一斉に息を吐いた。
「――平民でもあれだけ美しい女性がいるんだな……」
「それに、完璧なカーテシーでしたわ。さすがカルメ伯爵夫人が教えただけあります……」
「エルヴィス陛下は、本当に彼女のことを愛しているのだな。ひしひしと感じたよ」
「王妃陛下と一緒にいるときは、全然態度が違いましたわね……」
「彼女が陛下を変えたのだろうか……」
そんな会話をしている貴族たち。
その言葉を聞いて、コラリーは目を大きく見開く。
驚愕の表情を浮かべていると、アナベルはにっこりと笑い、彼女から手を離して全員に向けてカーテシーをした。
「本日はわたくしのためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします」
柔らかな口調、優しい微笑み――しかし、アナベルの目だけはらんらんと輝いている。
エルヴィスがアナベルに手を差し伸べた。
彼女はその手を取って、二人で歩き出す。
アナベルとエルヴィスが会場から出ていくと、その姿を見送っていた貴族たちが一斉に息を吐いた。
「――平民でもあれだけ美しい女性がいるんだな……」
「それに、完璧なカーテシーでしたわ。さすがカルメ伯爵夫人が教えただけあります……」
「エルヴィス陛下は、本当に彼女のことを愛しているのだな。ひしひしと感じたよ」
「王妃陛下と一緒にいるときは、全然態度が違いましたわね……」
「彼女が陛下を変えたのだろうか……」
そんな会話をしている貴族たち。