【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。
紹介の儀 その後 4話
「……それ、本当の話なの……?」
青ざめた顔でアナベルが震える声を出すと、メイドは小さくうなずいた。
「私も最初に聞いたときは、自分の耳を疑いました。……ですが、王妃陛下のメイドたちがコロコロと入れ替わっているのは事実です」
「……そう。そうなのね……これは、確かめてみるしか、ないわよね……」
ぐっと拳を握って、真剣な目でつぶやくアナベルに、メイドたちは自分の手を重ねる。
「……我々も協力します。お力になれることがあれば、なんでもおっしゃってください」
「……ありがとう。それじゃあまずは、紙とペンを用意してくれる?」
アナベルの言葉に、彼女たちは目を丸くしたが「すぐにお持ちします!」と、パタパタと足音を立てて出ていった。
傍に残ったのは年長のメイドだけ。
「……本当に、王妃陛下と争うのですね」
「ええ。まずは、いろいろな証拠集めからしないといけないわねぇ……」
肩をすくめるアナベルに、「絶対に無理は禁物ですよ?」と心配するような声色で注意するメイドに、アナベルは「うん」と返事をした。
舞踏会のテーマも決まっていない。やることは山積みだ。
「……ここで働いていて、あなたたちの身は大丈夫?」
気になることを口にすると、メイドは「はい」と断言した。
青ざめた顔でアナベルが震える声を出すと、メイドは小さくうなずいた。
「私も最初に聞いたときは、自分の耳を疑いました。……ですが、王妃陛下のメイドたちがコロコロと入れ替わっているのは事実です」
「……そう。そうなのね……これは、確かめてみるしか、ないわよね……」
ぐっと拳を握って、真剣な目でつぶやくアナベルに、メイドたちは自分の手を重ねる。
「……我々も協力します。お力になれることがあれば、なんでもおっしゃってください」
「……ありがとう。それじゃあまずは、紙とペンを用意してくれる?」
アナベルの言葉に、彼女たちは目を丸くしたが「すぐにお持ちします!」と、パタパタと足音を立てて出ていった。
傍に残ったのは年長のメイドだけ。
「……本当に、王妃陛下と争うのですね」
「ええ。まずは、いろいろな証拠集めからしないといけないわねぇ……」
肩をすくめるアナベルに、「絶対に無理は禁物ですよ?」と心配するような声色で注意するメイドに、アナベルは「うん」と返事をした。
舞踏会のテーマも決まっていない。やることは山積みだ。
「……ここで働いていて、あなたたちの身は大丈夫?」
気になることを口にすると、メイドは「はい」と断言した。