【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。
「おはようございます、アナベルさまっ。みんなで話し合ってプランを練ってきました!」
扉をノックする音が聞こえて、返事をするとすぐに昨日のメイドが話し合った結果を記した紙を片手に、アナベルに駆け寄る。
「おはよう。見せてくれる? ……あら、本当に華々しいデビューになりそうですわね。ねぇ、この歓迎パーティーってわたくしも参加して良いのかしら? 思いっきり夜更かししたいの」
メイドたちが考えてくれた案を眺めて、夜会後に新人歓迎パーティー、という文字を見つけると両手を合わせて可愛らしくお願いした。
「思いっきり?」
「そう、思いっきり。夜会から帰ってきたら、すぐにしましょう。みんなに準備をお願いしても良いかしら?」
「もちろんです、お任せください」
ドンっと自分の胸を叩くメイドに、アナベルは「ありがとう」と柔らかく微笑んだ。
「当日、楽しみにしていますわね」
「はい! では、今日も剣の稽古からですね。すぐに準備をします!」
「ええ、お願いします」
アナベルはてきぱきと動くメイドの姿を見て、もしもこのまま自分がエルヴィスの隣にいられたら――……そのときは、この宮殿で働いている人、すべての名前を覚えようと心に決めながら、ベッドから降りた。
扉をノックする音が聞こえて、返事をするとすぐに昨日のメイドが話し合った結果を記した紙を片手に、アナベルに駆け寄る。
「おはよう。見せてくれる? ……あら、本当に華々しいデビューになりそうですわね。ねぇ、この歓迎パーティーってわたくしも参加して良いのかしら? 思いっきり夜更かししたいの」
メイドたちが考えてくれた案を眺めて、夜会後に新人歓迎パーティー、という文字を見つけると両手を合わせて可愛らしくお願いした。
「思いっきり?」
「そう、思いっきり。夜会から帰ってきたら、すぐにしましょう。みんなに準備をお願いしても良いかしら?」
「もちろんです、お任せください」
ドンっと自分の胸を叩くメイドに、アナベルは「ありがとう」と柔らかく微笑んだ。
「当日、楽しみにしていますわね」
「はい! では、今日も剣の稽古からですね。すぐに準備をします!」
「ええ、お願いします」
アナベルはてきぱきと動くメイドの姿を見て、もしもこのまま自分がエルヴィスの隣にいられたら――……そのときは、この宮殿で働いている人、すべての名前を覚えようと心に決めながら、ベッドから降りた。