星空ヘッジホッグ
第4話 がつがつ
〇天体学院(朝)
天体学院の看板。正門。
ゆり、ぐったりした様子で登校している。
潤、凜々花、ゆりのうしろ姿を見つけて近寄る。
潤「ゆりちゃん、おはよ~。え」
凜々花「なによ、その声。え」
ゆり、気づかれでぐったりした顔。
潤「ど、どうしたの」
ゆり「あ。師匠。おはようございます」
潤「すっかり疲れちゃってるみたいだけど」
ゆり「そんなことないですよ」
潤「あるけど。友だちできたんじゃないの」
ゆり「そうなんです!!できたんですよ。できたんですけど……」
潤「何があったの」
ゆり、スマホを出す。
潤「ん?」
ななみからの通知の数字が127件
ゆり「友達になった日から毎日朝方近くまでやり取りしてて、
昨日はつい寝ちゃって返すにも返せてなくて。
初日は謝って許してもらったんですけど、2回目なのでどうしたものかと」
潤「えーっと、随分仲がよくなったね?」
凜々花「これは違うでしょ」
凜々花、潤に蹴りを入れる。
凜々花「あの子、距離感おかしいって。そのせいで今1人でいるんでしょ。ゆりちゃんもやめときなよ」
ゆり「いいえ。お友達になったので……」
凜々花「全く……。あんたのせいよ」
潤「いやまぁけど、お友達をつくる目的は達成されたわけだし」
凜々花「それでゆりちゃんがこんなになってたら意味ないでしょ!」
凜々花、ゆりの手を持つ。
凜々花「私たちもいっしょに話してあげるから」
ゆり、きょとんとしている。
凜々花「あんたも来るのよ」
凜々花、潤に蹴りを入れる。
潤「はい~」
〇食堂(昼)
明るいおしゃれなカフェテラス。
にぎわっているが低い植栽があるので混雑しては見えない。
テラス席のテーブルに潤と凜々花が向かい合って座っている。
画になる。サンドウィッチにコーヒー。
凜々花「けど、意外だった」
潤「?何が?」
凜々花「あの子が他人のことでやつれてるなんて。
私はもう寝ますので!くらいいいそうじゃない?」
潤「やっとできた友達だから大切にしたいんじゃない?」
凜々花「ふーん」
凜々花、優しい表情。
潤「まぁななみちゃんが強烈すぎるってものあるだろうけど」
凜々花「それは間違いないわね。……で、」
凜々花、まっすぐに潤のことを見る。
凜々花「なに考えてるの」
潤、見つめ返す。
潤「なにって?」
凜々花「あの子たちに押し付けるつもりでしょう」
潤、答えず意味深に笑ってコーヒーを飲む。
〇1ーA教室(夕)
1ーAの札。
ゆり、潤、凜々花、教室にいる。
ゆりが座っていてその左右に潤、凜々花がいる。
潤「あれ、ゆりちゃん顔色よくなったね」
ゆり「はい!師匠!授業受けたらよくなりました」
潤「よかったねぇ」
凜々花「そんなことある??」
ななみ、廊下側の窓から顔を出す。
ななみ「ゆりちゃん!やっほ!一緒に帰ろ」
ななみ、キラキラしている。
ゆり「う、うん。ななみちゃん、ちょっと」
ゆり、ななみを手招きする。
ななみ、戸惑いながら入ってきてゆりの前に立つ。
ななみ「2人はどうしたの?」
潤「ちょっとね」
凜々花「ゆりちゃんがやつれちゃって困ってるから。
今は授業受けて回復(よくわかんないけど)してるみたいだけど」
ななみ「ゆりちゃん、そうなの?」
ゆり「うん。あんまり遅くまではやり取りできないかなって」
ななみ、うつむく。
ななみ「そうだよね。私っていっつも距離感おかしくて嫌われちゃうんだよね」
ななみ、キラキラした絵柄で涙目。
ななみ「私がこんなんだからゆりちゃんにも辛い目に合わせてしまって。ごめんね」
ななみ、キラキラした絵柄で泣いている。
ななみ「私ってこのまま友達できないのかなぁ」
ななみ、キラキラした絵柄で涙を擦っている。
ゆり、潤、凜々花、きょとんとしている。
潤、凜々花、アイコンタクト。
潤「(どうしようか)」
凜々花「(完全に自分の世界ね)」
ゆり「あの、えっと」
潤、凜々花、はっとする。
潤、凜々花「(慎重に!)」
ゆり、二人の心配をよそに続ける。
ゆり「私、だれかのことをそんなに大切に思ったことないのですごいと思います」
ななみ、顔をあげてゆりを見る。
ゆり「私、ななみさんとはお友達でいたいです。
いたいからこうやってお願いしてるんです」
ななみ「そうなの?いいの?」
ゆり「はい!」
ななみ、ゆりの手を取ってキャッキャッする。
凜々花、微笑ましくみている。
潤「類は友を呼ぶ!!」
ゆり、凜々花、ななみ、きょとんとしている。
潤「2人には天文部に入っていただきます!!」
天体学院の看板。正門。
ゆり、ぐったりした様子で登校している。
潤、凜々花、ゆりのうしろ姿を見つけて近寄る。
潤「ゆりちゃん、おはよ~。え」
凜々花「なによ、その声。え」
ゆり、気づかれでぐったりした顔。
潤「ど、どうしたの」
ゆり「あ。師匠。おはようございます」
潤「すっかり疲れちゃってるみたいだけど」
ゆり「そんなことないですよ」
潤「あるけど。友だちできたんじゃないの」
ゆり「そうなんです!!できたんですよ。できたんですけど……」
潤「何があったの」
ゆり、スマホを出す。
潤「ん?」
ななみからの通知の数字が127件
ゆり「友達になった日から毎日朝方近くまでやり取りしてて、
昨日はつい寝ちゃって返すにも返せてなくて。
初日は謝って許してもらったんですけど、2回目なのでどうしたものかと」
潤「えーっと、随分仲がよくなったね?」
凜々花「これは違うでしょ」
凜々花、潤に蹴りを入れる。
凜々花「あの子、距離感おかしいって。そのせいで今1人でいるんでしょ。ゆりちゃんもやめときなよ」
ゆり「いいえ。お友達になったので……」
凜々花「全く……。あんたのせいよ」
潤「いやまぁけど、お友達をつくる目的は達成されたわけだし」
凜々花「それでゆりちゃんがこんなになってたら意味ないでしょ!」
凜々花、ゆりの手を持つ。
凜々花「私たちもいっしょに話してあげるから」
ゆり、きょとんとしている。
凜々花「あんたも来るのよ」
凜々花、潤に蹴りを入れる。
潤「はい~」
〇食堂(昼)
明るいおしゃれなカフェテラス。
にぎわっているが低い植栽があるので混雑しては見えない。
テラス席のテーブルに潤と凜々花が向かい合って座っている。
画になる。サンドウィッチにコーヒー。
凜々花「けど、意外だった」
潤「?何が?」
凜々花「あの子が他人のことでやつれてるなんて。
私はもう寝ますので!くらいいいそうじゃない?」
潤「やっとできた友達だから大切にしたいんじゃない?」
凜々花「ふーん」
凜々花、優しい表情。
潤「まぁななみちゃんが強烈すぎるってものあるだろうけど」
凜々花「それは間違いないわね。……で、」
凜々花、まっすぐに潤のことを見る。
凜々花「なに考えてるの」
潤、見つめ返す。
潤「なにって?」
凜々花「あの子たちに押し付けるつもりでしょう」
潤、答えず意味深に笑ってコーヒーを飲む。
〇1ーA教室(夕)
1ーAの札。
ゆり、潤、凜々花、教室にいる。
ゆりが座っていてその左右に潤、凜々花がいる。
潤「あれ、ゆりちゃん顔色よくなったね」
ゆり「はい!師匠!授業受けたらよくなりました」
潤「よかったねぇ」
凜々花「そんなことある??」
ななみ、廊下側の窓から顔を出す。
ななみ「ゆりちゃん!やっほ!一緒に帰ろ」
ななみ、キラキラしている。
ゆり「う、うん。ななみちゃん、ちょっと」
ゆり、ななみを手招きする。
ななみ、戸惑いながら入ってきてゆりの前に立つ。
ななみ「2人はどうしたの?」
潤「ちょっとね」
凜々花「ゆりちゃんがやつれちゃって困ってるから。
今は授業受けて回復(よくわかんないけど)してるみたいだけど」
ななみ「ゆりちゃん、そうなの?」
ゆり「うん。あんまり遅くまではやり取りできないかなって」
ななみ、うつむく。
ななみ「そうだよね。私っていっつも距離感おかしくて嫌われちゃうんだよね」
ななみ、キラキラした絵柄で涙目。
ななみ「私がこんなんだからゆりちゃんにも辛い目に合わせてしまって。ごめんね」
ななみ、キラキラした絵柄で泣いている。
ななみ「私ってこのまま友達できないのかなぁ」
ななみ、キラキラした絵柄で涙を擦っている。
ゆり、潤、凜々花、きょとんとしている。
潤、凜々花、アイコンタクト。
潤「(どうしようか)」
凜々花「(完全に自分の世界ね)」
ゆり「あの、えっと」
潤、凜々花、はっとする。
潤、凜々花「(慎重に!)」
ゆり、二人の心配をよそに続ける。
ゆり「私、だれかのことをそんなに大切に思ったことないのですごいと思います」
ななみ、顔をあげてゆりを見る。
ゆり「私、ななみさんとはお友達でいたいです。
いたいからこうやってお願いしてるんです」
ななみ「そうなの?いいの?」
ゆり「はい!」
ななみ、ゆりの手を取ってキャッキャッする。
凜々花、微笑ましくみている。
潤「類は友を呼ぶ!!」
ゆり、凜々花、ななみ、きょとんとしている。
潤「2人には天文部に入っていただきます!!」