美形義兄×5! ~人間不信な姫の溺愛生活~
知らないキミと
〈side 鈴蘭〉
雫宮と初めて会った今日。
第一印象は『不思議な子』だった。
皐月兄弟に媚びない、いつもの女じゃない。
一瞬で興味はMAXになり、俺は雫宮を奪いに行くと決めた。
その時くらいからだった。
兄弟の様子がおかしくなったのは。
『本音が見えない王子様』と呼ばれる伊毬は、珍しく本当の笑みを浮かべている。
『花畑の王子様』と呼ばれる朔冴は、普段笑わないのに笑っていた。
『氷の王子様』と呼ばれる皇逢は、人と接するコトが超・少ないのに丁寧にシートベルトもつけてやっていた。
『爽やか王子様』と呼ばれる俺も例外ではなく、ジャンケンで勝ち取った案内役もできた。
そして『癒しの王子様』と呼ばれる葦零は、性格に反して必要以上に近づかないのに距離が近かった。
不思議と引き寄せられる感覚。
女に対する気持ちがこんなになるなんて、ね。
雫宮と初めて会った今日。
第一印象は『不思議な子』だった。
皐月兄弟に媚びない、いつもの女じゃない。
一瞬で興味はMAXになり、俺は雫宮を奪いに行くと決めた。
その時くらいからだった。
兄弟の様子がおかしくなったのは。
『本音が見えない王子様』と呼ばれる伊毬は、珍しく本当の笑みを浮かべている。
『花畑の王子様』と呼ばれる朔冴は、普段笑わないのに笑っていた。
『氷の王子様』と呼ばれる皇逢は、人と接するコトが超・少ないのに丁寧にシートベルトもつけてやっていた。
『爽やか王子様』と呼ばれる俺も例外ではなく、ジャンケンで勝ち取った案内役もできた。
そして『癒しの王子様』と呼ばれる葦零は、性格に反して必要以上に近づかないのに距離が近かった。
不思議と引き寄せられる感覚。
女に対する気持ちがこんなになるなんて、ね。