美形義兄×5! ~人間不信な姫の溺愛生活~
放課後──。
「雫宮、じゃーね!」
「・・・ん、雲母も気を付けて」
義兄が教室まで迎えに来て、私は雲母と同じタイミングで教室を出た。
雲母を迎えに来たお姉ちゃんらしき女性がペコリと私にお辞儀をし、階段を下がっていくのが見える。
毬兄との気まずさはない。
何故だろう、いつもの毬兄と同じだからか。
私は毬兄のポーカーフェイスの上手さに感心しながら、車に乗り込んだ。
「雫宮、今日のご飯なーに?」
「・・・今日は・・・しゃぶしゃぶ」
「うっそ!しゃぶしゃぶ?!大好き!」
零兄が家に帰った瞬間飛び跳ねて嬉しさを表現。
毬兄たちはそれを微笑ましげに見ていた。
「・・・入れてほしいものある人」
全員を見渡して訊いてみると。
「僕は水菜がほしいな」
「・・・モヤシ」
「シイタケはあるか?」
「白菜多めがいいなぁ」
「お肉!」
みんな野菜だったけど、零兄だけは肉を所望。
「もう、葦零ったら・・・お肉はもともと入ってるよ」
毬兄に言われ、零兄は照れたように笑う。
「余ったお肉は・・・焼き肉にする?しゃぶしゃぶの追加用にする?」
次にそう質問すると。
「「「「「焼き肉」」」」」
驚くほどに声も意見も一致。
「焼き肉のタレは自分でかけて」
たしか、小さめでテーブルに置いてもあまりスペースを取らない鉄板があったはず。
真ん中に鍋を置いて、鍋の左右に鉄板を一個ずつ。
年頃の男子だし、食べ盛りだろうとお肉はたくさん買って・・・ある・・・・わけじゃなくて、冷蔵庫に入っている。
あの肉用冷蔵庫怖いよ。
シャトーブリアンとかミスジとかカイノミとかマルシンとかあるんだもん、大量に。
普通の牛肉とかもあるんだけどさ。
ちなみに、焼き肉のタレ類も数種類。
一般的なものに檸檬、激辛、大根おろし、ポン酢、ハニーマスタード、・・・など。
焼肉屋さながらのだよ。
あとは皐月グループオリジナルの食品とかもある。
柚子胡椒味とかね。
そんなコトで私はいまだにキッチンは使いこなせてなかったり。
「・・・できたよ」
鍋を運び、とり皿を並べる。
鍋の横にはお肉を焼く用の鉄板を2つ。
その横には焼き肉のタレを数種類。
しゃぶしゃぶがだいたいなくなってからお肉を焼こう。
そうしたらお肉が余ってもったいない!とかにならないから。
「わぁ、美味しそう!」
いち早く席に着く零兄。
それに続いて義兄たちが椅子に腰を下ろす。
「雫宮、いつもありがとうね」
毬兄がこっちを見てニッコリする。
その様子には告白をしてきたとは・・・それと同時にキスしてきたとは思えない。
だれがそんなこと想像するものか。
「じゃあ食べようか」
鈴兄の声で私たちは箸を手に取る。
「焼き肉の分も開けトコ~」
そんな零兄の声に、鈴兄と毬兄は思わずといったように苦笑した。
いつもと変わらない、穏やかで平和で温かい食卓。
「雫宮、じゃーね!」
「・・・ん、雲母も気を付けて」
義兄が教室まで迎えに来て、私は雲母と同じタイミングで教室を出た。
雲母を迎えに来たお姉ちゃんらしき女性がペコリと私にお辞儀をし、階段を下がっていくのが見える。
毬兄との気まずさはない。
何故だろう、いつもの毬兄と同じだからか。
私は毬兄のポーカーフェイスの上手さに感心しながら、車に乗り込んだ。
「雫宮、今日のご飯なーに?」
「・・・今日は・・・しゃぶしゃぶ」
「うっそ!しゃぶしゃぶ?!大好き!」
零兄が家に帰った瞬間飛び跳ねて嬉しさを表現。
毬兄たちはそれを微笑ましげに見ていた。
「・・・入れてほしいものある人」
全員を見渡して訊いてみると。
「僕は水菜がほしいな」
「・・・モヤシ」
「シイタケはあるか?」
「白菜多めがいいなぁ」
「お肉!」
みんな野菜だったけど、零兄だけは肉を所望。
「もう、葦零ったら・・・お肉はもともと入ってるよ」
毬兄に言われ、零兄は照れたように笑う。
「余ったお肉は・・・焼き肉にする?しゃぶしゃぶの追加用にする?」
次にそう質問すると。
「「「「「焼き肉」」」」」
驚くほどに声も意見も一致。
「焼き肉のタレは自分でかけて」
たしか、小さめでテーブルに置いてもあまりスペースを取らない鉄板があったはず。
真ん中に鍋を置いて、鍋の左右に鉄板を一個ずつ。
年頃の男子だし、食べ盛りだろうとお肉はたくさん買って・・・ある・・・・わけじゃなくて、冷蔵庫に入っている。
あの肉用冷蔵庫怖いよ。
シャトーブリアンとかミスジとかカイノミとかマルシンとかあるんだもん、大量に。
普通の牛肉とかもあるんだけどさ。
ちなみに、焼き肉のタレ類も数種類。
一般的なものに檸檬、激辛、大根おろし、ポン酢、ハニーマスタード、・・・など。
焼肉屋さながらのだよ。
あとは皐月グループオリジナルの食品とかもある。
柚子胡椒味とかね。
そんなコトで私はいまだにキッチンは使いこなせてなかったり。
「・・・できたよ」
鍋を運び、とり皿を並べる。
鍋の横にはお肉を焼く用の鉄板を2つ。
その横には焼き肉のタレを数種類。
しゃぶしゃぶがだいたいなくなってからお肉を焼こう。
そうしたらお肉が余ってもったいない!とかにならないから。
「わぁ、美味しそう!」
いち早く席に着く零兄。
それに続いて義兄たちが椅子に腰を下ろす。
「雫宮、いつもありがとうね」
毬兄がこっちを見てニッコリする。
その様子には告白をしてきたとは・・・それと同時にキスしてきたとは思えない。
だれがそんなこと想像するものか。
「じゃあ食べようか」
鈴兄の声で私たちは箸を手に取る。
「焼き肉の分も開けトコ~」
そんな零兄の声に、鈴兄と毬兄は思わずといったように苦笑した。
いつもと変わらない、穏やかで平和で温かい食卓。