美形義兄×5! ~人間不信な姫の溺愛生活~
数十年前。
皐月家2代当主が結婚する。
相手は傘下の会社Aの娘で、少し体の弱い、だが芯の強い女性。
2代当主の妻と1人の子供を産むが、それと引き換えに亡くなってしまう。
生まれた子供は男子・・・だが成績は平均、少しばかり傲慢でとても当主に向いているとは言えなかった。
そこで皐月家の未来を案じた傘下の会社B~Eの社長が2代当主にある提案をした。
『私たち4つの会社の娘を2代当主様に差し上げます。娘と子を作り、その中から次期当主を選んでください』
4人の娘と再婚離婚を繰り返すのは難しい。
そのため皐月家と傘下の会社は決めた。
・娘×4は当主様の遊び相手として扱う。
・子供は1人の娘で1人。
・娘が孕んだら、その娘を『男に遊ばれ、子供ができ、捨てられた可哀想な女』として仕立て上げる。
こうしたコトが今代まで繰り返され、子供は必ず5人できた。
普通親として娘が愛人以下扱いになるのは嫌なはず。
だが傘下の会社たちは喜んで娘を差し出し、娘も喜んで当主に身体を差し出す。
皐月家の当主も、当主という前に1人の男。
5人もの女を侍らすコトは優越感につながるだろうし、それを拒否した当主も娘もいなかった。
だから今代当主も・・・5人の女──1人だけが妻である──と夜の行為をし、伊毬たちを産ませた。
全員当主似の顔立ちだが、今代運が悪く色が違う。
伊毬たちもきっと不思議に思っているだろうが、空気を読んで訊かなかったのだというコト。
それをズバリと訊いてくる雫宮は珍しいどころかいままで1人もいなかった。
当主にとってこれほど面白い存在はいないのだろう────。
皐月家2代当主が結婚する。
相手は傘下の会社Aの娘で、少し体の弱い、だが芯の強い女性。
2代当主の妻と1人の子供を産むが、それと引き換えに亡くなってしまう。
生まれた子供は男子・・・だが成績は平均、少しばかり傲慢でとても当主に向いているとは言えなかった。
そこで皐月家の未来を案じた傘下の会社B~Eの社長が2代当主にある提案をした。
『私たち4つの会社の娘を2代当主様に差し上げます。娘と子を作り、その中から次期当主を選んでください』
4人の娘と再婚離婚を繰り返すのは難しい。
そのため皐月家と傘下の会社は決めた。
・娘×4は当主様の遊び相手として扱う。
・子供は1人の娘で1人。
・娘が孕んだら、その娘を『男に遊ばれ、子供ができ、捨てられた可哀想な女』として仕立て上げる。
こうしたコトが今代まで繰り返され、子供は必ず5人できた。
普通親として娘が愛人以下扱いになるのは嫌なはず。
だが傘下の会社たちは喜んで娘を差し出し、娘も喜んで当主に身体を差し出す。
皐月家の当主も、当主という前に1人の男。
5人もの女を侍らすコトは優越感につながるだろうし、それを拒否した当主も娘もいなかった。
だから今代当主も・・・5人の女──1人だけが妻である──と夜の行為をし、伊毬たちを産ませた。
全員当主似の顔立ちだが、今代運が悪く色が違う。
伊毬たちもきっと不思議に思っているだろうが、空気を読んで訊かなかったのだというコト。
それをズバリと訊いてくる雫宮は珍しいどころかいままで1人もいなかった。
当主にとってこれほど面白い存在はいないのだろう────。