幸せを噛み締める私たちは
柊香澄side

ここは、学校、、、?

目の前には掲示板が置いてある

「やった~!私学年で32位だった!!」

まだ、中間試験は受けてないはず、、

どういう事、、?

キョロキョロと周りを見ると自分が想像以上に背が低いことに気がついた

これは、小学校、、?

よく見ると制服も違う

「香澄ちゃん!すごいね!学年1位だって!」

「すご〜い!!」

どんどん周りに人だかりができていく

これは、夢、、?

「い、いや、私は、、」

突然場面が切り替わる

「おぉ〜凄いな。柊は完璧だ!」

上を見ると当時の担任が居た

「だ、だから、、」

また場面が切り替わる

「才能だね!香澄ちゃん!!」

「私も柊さんみたいになりたかったなぁー」

「香澄さんって凄いわよー」

「や、やめて、、、」

ぐるぐる場面が切り替わっていく

「やっぱり、君は生まれ持った才能の塊だよ!!」

「い、嫌っっ!!!」

「大丈夫ですか!」

周りを見ると車の中だった

「あ、ごめんなさい、、少し嫌な夢を見ただけよ」

手に汗がびっしょり付いていた

「そうですか、、明日平気ですか?今日も授業中に体調を崩したとクラスメイトの氷室様から聞きましたが」

そうだ、私保健室まで氷室蓮に連れて行かれたんだった

「明日は平気よ。少しめまいがしただけで」

あの後の記憶が無いけど、そのまま寝ちゃった気がする

「あと、氷室様が先に帰ってしまいましたので後日お礼の品を渡さないといけないので」

「あ、そうね。氷室さん、何か言ってた?」

「あー、、そういえば、、帰り際にこのまま居座っていると柊さんに嫌われそうなのでとか言ってましたね」

「何かしたんですか?」

昔から少し純恋の目が苦手だ

「何もなかったわよ。なにかの勘違いじゃないかしら」

その真っ直ぐな視線が

ずっと、感情が読めない

「そうですか」

そういえば、初めて”好き”なんて言われた
< 15 / 21 >

この作品をシェア

pagetop