幸せを噛み締める私たちは
氷室 蓮side

おはよう。氷室蓮です。

「いってらしゃいませ」

「んー」

後ろを向かずに手を振って外に出る

「はー、、ねむ」

外を出ると眩しいほどの太陽の光が地面に注いでいた

手を少し動かし指に異常がないか確認する

異常なしと

俺は昔から親の夢とか何とかでピアノを習わされ続けた

いつの間にかそこら辺の奴らよりかは出来るようになっていた

俺はこの人生を生きていて分かったことがある

才能があっても、好きでも

長年やってきたやつにはビクともしない

実力=時間だ

「わぁ、、氷室君だ。めちゃくちゃかっこいい、、」

昔から俺は人より注目を浴びやすい

「あっ、あの、おはようございます。」

別に人に好意を向けられるのは嫌いでは無い

「うん、おはよう」

だけど、それは時に残酷なものに変わるのが

とてつもなく怖い。

俺はこれからも親に言われたことやってのんべんだらり生きていくのかって思うと

俺はずっと怯えて過ごしている

時々死ぬほど怖くて、助けを求めたくなる

そんな資格俺には無いのにな

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