幸せを噛み締める私たちは
神原龍星side

どもです。神原龍星でーす。

靴に履き替えてバックを手に持つ

「いってきます」

誰の声も返ってこない部屋に1人呟く

もう癖だ

そうすれば少しでもあの日の生活に戻れるような気がして

そんな馬鹿みたいな事をして今日も家を出る

俺の家は父親が事業に成功して家が突然裕福になった

だから、その息子の俺は自動的にお金持ちが入る学校に行かせられた

別に学校が嫌いでは無い

仲のいい友達もいるし昔と比べたら結構充実している

だけど、この学校はまるでどれだけ親の顔に泥を塗らず自分が優位な位置に立てるかどうかを常にビクビクしながら生活しているような奴らばかりだ

1人ぐらい居ねーかな〜

親の顔なんてどーでもいいって思ってる奴

「ははっ、いるわけねぇーな、、」

ボソリと呟く

まぁ、そんなこと俺にはどうでもいいんだが






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