幸せを噛み締める私たちは
院瀬見月side

おはようございます。院瀬見月です。

黒縁の眼鏡をかけて寝癖を綺麗に直して鏡を見る

「完璧」

時計を見ると家を出るまで30分あった

棚からテキストを出し全て暗記する

時計の音が部屋に小さく響く

こういう時いつも考える

僕は変わったのだろうかって

そんなことかんがえたって無駄なのに

「コンコン、、お時間になりました」

鞄を手に持ち部屋を出る

大きな窓から光が差し込んでいる

晴れは好きだ

この光で少しでも自分を誤魔化せそうで



僕はいつまで僕を騙し続けるだろう








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