天才外科医は仮初の妻を手放したくない

理久と真由は二人で手を繋いでガーデンを一周する。
とても微笑ましくて素敵な結婚式だ。


「陽斗さん、結婚する二人を見ていると、なんだか私達まで幸せな気分になりますね。」

「そうだな…澪と初めて出会った日を思い出すよ。」


理久と真由はそれぞれが自分の友人と話をするためにまわり始めた。

すると、理久が私達の所にやって来たのだ。

「西園寺さん、俺もこれから真由と幸せになる。だから、男の約束は忘れていないだろうな…澪を悲しませたら、ただじゃ置かないからな。」

陽斗は大きく理久に頷いた。

「澪は俺の一生をかけて幸せにすると誓うよ。だから安心してくれ。」

陽斗から愛の誓いをもう一度受けたようで恥ずかしい。

顔が熱く火を噴きそうである。





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