天才外科医は仮初の妻を手放したくない
2日目の夜は、何か物音がして廊下に出てみたが何も無く、私の取り越し苦労だったようだ。
そして最終日の3日目の夜に事件は起こるのだった。
この勉強会は3日間とはいえ、移動もあるので実質は3泊4日だ。
4日目の朝に解散なのである。
3日目の夜、ガタンという大きな音がして私は廊下に出たのだった。
その音は陽斗の部屋から聞こえたような気がしたのだ。
私は部屋の前で陽斗を呼んだ。
「陽斗さん…陽斗さん、大丈夫ですか?」
しかし中から何も返事が無い。
私は嫌な予感がして、部屋のドアを開けて見たのだ。
すると、とんでもない光景が目に飛び込んで来たのだった。
森本は全裸になり、陽斗の上に覆いかぶさっている。
陽斗は上半身を脱がされて、今まさにズボンに手をかけているところだった。
しかし、陽斗は何の反応もなさそうだ。
「森本さん、あなた何をしているのですか!」
すると森本は考えられないことを言ったのだ。