天才外科医は仮初の妻を手放したくない
それから一年後、お義母さんからのプレッシャーもあり、私は待望の第2子を妊娠したのだ。
陽斗さんは前回以上に甘々になっている。
雫はもう小学校2年生になり、弟か妹が出来ることをとても喜んでいた。
陽斗の仕事は相変わらず忙しいが、順調である。
陽斗パパの最近の悩みは雫のボーイフレンドだ。
パパに似て可愛い雫は、もうボーイフレンドと付き合っているらしい。
今日もパパは心配で仕方が無いのだ。
「パパ、ママ、ケント君と遊びに行ってくるね。」
パパは玄関まで雫を送りに行く。
「雫、夕方の5時が門限だからね、必ずそれまでに帰って来るんだぞ!」
「はーい。」
雫はパパの心配が分かっていないようである。