天才外科医は仮初の妻を手放したくない

最悪で最高



私のお腹もだんだんと大きくなってきた。

後、一か月ほどでこの子に会える喜びでいっぱいだった。

ある日私は重いお腹を抱えて、スーパーマーケットに買い物に行くことにした。

どうしても今晩のおかずに使いたい茸が欲しかったのだ。

今回は二人目ということもあり、すこしだけ安心していたのかも知れない。

スーパーで買い物を終えた私は、荷物を抱えて家に帰るところだった。

傾斜になっている所を降りるより階段で3段くらいを降りた方が早い。

私はこの階段を降りようと足を出した。

その時だった、前を見ていでよそ見をしていた男性が私の背中を強く押したのだった・



「あっ、落ちる!!」


通常であればたかが3段だ。
しかし今はもうお腹がこんなにも大きくなっているのだ。

私はバランスを崩してしまい、頭を強打してしまったようだ。

そこから意識は無い。

しかし、遠くで陽斗が私の事を呼んでいる気がしたのだ。




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