院内夫婦の甘い秘密~恋と仕事と、時々魔法~

「杏が快感を覚えれば覚えるほど……きみの体が自然とあの潤滑剤と同じようなものを作り出すんだ。だから、これから俺のすることに集中して」

 話しながらパジャマを脱がせている途中で、杏が胸に下着をつけていないことに気づく。

 ボタンをすべて外したパジャマを肩から落とすと、丸くて形の良い双丘が惜しげもなく露わになった。

 綺麗で柔らかそうで、無意識にそこへ両手が伸びる。杏はその光景から目を逸らすように、顔を横に背けた。

 ゆっくり揉みしだくと、杏が悩ましげな吐息をつく。

「あ……っ」
「かわいい声だ……。気持ちいいなら、我慢するなよ」

 胸を鷲掴みにしたまま、主張するように立ち上がった先端を指先で転がす。

「や、あっ……柊二さん、それダメ……」
「ダメじゃないだろ。さっきよりも硬くして……触ってくださいって言ってるようにしか見えない」

 爪の先で擦ってやると、杏が下半身をもじもじと動かす。

 ……かわいい。もどかしいのに、その発散方法もわからないのだ。

 俺は胸を弄ったまま彼女の体をベッドに倒し、遠慮がちに、けれど確実に甘い嬌声を上げる口をキスで塞ぐ。

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