スカイブルーPeace
ゴンっ
「ぅっっ」
「リビング行くぞ、ついてこい」
「……はい……」
限界を迎えて震えている足を一生懸命動かしてお父さんについていく。
何、されるんだろう……
それから何度も何度も殴られた。顔、頭、お腹、背中、全身が痺れる。
いつもの何倍も辛い……
「服ぬいでそこに座れ」
「はい……」
今は制服……手が震えてなかなかうまくボタンを外すことができない……
「何やってんだよ!!」
「っっごめん、なさい……」
中々服を脱がない私をみて怒りが増え、お父さんは乱暴に私の服を引っ張って脱がせた。
そして服が脱げ私の肌が現れるとお父さんはニヤリと不気味な気持ち悪い笑みを浮かべ、こっちに近づいて来る
ふとお父さんの手元を見るとそこにはカタカタと音を立てながら刃物が顔を出しているカッターがあった。
「寝っ転がれ」
「はい」
言われた通り寝っ転がると
ツーッと肌に痛みが走り血が出てきていた。
その痛みではっきりとしていた視界がだんだん滲んでいく。
私、今日死ぬのかな。そう思うくらいだった。
傷はすごく浅いから多分これくらいじゃ死なない。だからお父さんもしてくるんだろう。
それから数回それを繰り返し、「次はないと思え、いいな」そう言って部屋を出ていった。
体が動かない。だけど手当てだけはしないと……殴られたところも切られたところも足も全身が痛い……
その痛みを無視して家にある救急箱を引っ張り出して切られたところを手当てしていく。
消毒液が染みていく。手当が終わってワイシャツを着終わったタイミングでお父さんがこの部屋に戻ってきた。
再び恐怖で震える体を抑えてお父さんの方を見るとお父さんは面白そうな顔をして私に
「反省してるように見えないな……外にでも立って雨に打たれて頭を冷やしてきなさい」
といった。そして私を無理やり立ち上がらせて玄関から靴も履かせずに追い出してきた。
「俺はもう寝るから、きちんと反省するんだぞ」
そう言ってニヤリと笑うとお父さんだけ家の中に入って行った。
水が私のことを濡らしていく。私の気持ちを表しているかのようにドンドン雨は強くなっていく。
もうこんな家出て行きたい。お母さん、私も逃げてもいいかな……こんな家もう嫌だよ……
これ以上傷つくくらいなら死んだほうがマシ……今なら逃げても雨の音もあって多分バレないよね……
お母さん、ごめんなさい……
お母さんはきっともっと辛かったはずなのに、それに気づかないで、気付いてないふりをして助けもしないで追い詰めて……
私は本当はもっとどん底に落ちないといけないはず、それなのにここから逃げようとして……
でももう限界です。私はこの家から、苦しみから逃げます。こんな子供で、本当にごめんね。お母さん……
私は心の中でお母さんに謝ったらすでに限界を超えている体を動かして走った。そこから先のことはあんまり覚えていない。
ただ体が動かなくなって倒れた私を誰かが暖かく抱えてくれた。そんな気がした。
「ぅっっ」
「リビング行くぞ、ついてこい」
「……はい……」
限界を迎えて震えている足を一生懸命動かしてお父さんについていく。
何、されるんだろう……
それから何度も何度も殴られた。顔、頭、お腹、背中、全身が痺れる。
いつもの何倍も辛い……
「服ぬいでそこに座れ」
「はい……」
今は制服……手が震えてなかなかうまくボタンを外すことができない……
「何やってんだよ!!」
「っっごめん、なさい……」
中々服を脱がない私をみて怒りが増え、お父さんは乱暴に私の服を引っ張って脱がせた。
そして服が脱げ私の肌が現れるとお父さんはニヤリと不気味な気持ち悪い笑みを浮かべ、こっちに近づいて来る
ふとお父さんの手元を見るとそこにはカタカタと音を立てながら刃物が顔を出しているカッターがあった。
「寝っ転がれ」
「はい」
言われた通り寝っ転がると
ツーッと肌に痛みが走り血が出てきていた。
その痛みではっきりとしていた視界がだんだん滲んでいく。
私、今日死ぬのかな。そう思うくらいだった。
傷はすごく浅いから多分これくらいじゃ死なない。だからお父さんもしてくるんだろう。
それから数回それを繰り返し、「次はないと思え、いいな」そう言って部屋を出ていった。
体が動かない。だけど手当てだけはしないと……殴られたところも切られたところも足も全身が痛い……
その痛みを無視して家にある救急箱を引っ張り出して切られたところを手当てしていく。
消毒液が染みていく。手当が終わってワイシャツを着終わったタイミングでお父さんがこの部屋に戻ってきた。
再び恐怖で震える体を抑えてお父さんの方を見るとお父さんは面白そうな顔をして私に
「反省してるように見えないな……外にでも立って雨に打たれて頭を冷やしてきなさい」
といった。そして私を無理やり立ち上がらせて玄関から靴も履かせずに追い出してきた。
「俺はもう寝るから、きちんと反省するんだぞ」
そう言ってニヤリと笑うとお父さんだけ家の中に入って行った。
水が私のことを濡らしていく。私の気持ちを表しているかのようにドンドン雨は強くなっていく。
もうこんな家出て行きたい。お母さん、私も逃げてもいいかな……こんな家もう嫌だよ……
これ以上傷つくくらいなら死んだほうがマシ……今なら逃げても雨の音もあって多分バレないよね……
お母さん、ごめんなさい……
お母さんはきっともっと辛かったはずなのに、それに気づかないで、気付いてないふりをして助けもしないで追い詰めて……
私は本当はもっとどん底に落ちないといけないはず、それなのにここから逃げようとして……
でももう限界です。私はこの家から、苦しみから逃げます。こんな子供で、本当にごめんね。お母さん……
私は心の中でお母さんに謝ったらすでに限界を超えている体を動かして走った。そこから先のことはあんまり覚えていない。
ただ体が動かなくなって倒れた私を誰かが暖かく抱えてくれた。そんな気がした。