スカイブルーPeace
私のことを話すのは咲良に話してから初めてだ。
「私は元々母子家庭で、ずっと母親一人で育てられていました。
いつも私を笑わせてくれて、味方でいてくれて……自慢で大好きでした…
その後私が小学2年生の時、私のお母さんは今のお父さんの結婚したんです。
私にはあの頃の母親はすごく嬉しそうに見えました。それを見て私もすごく嬉しかったんです。お父さんができてから私は毎晩9時前にはベットに行きしっかりと睡眠をとるように言われていたので、私は9時には寝ていました。
だから何も気が付かなかったんです。お母さんが毎晩私が知らないところで傷ついていってることに……」
思い出すと今でも悔やむ、大好きなお母さんが明るく振る舞っているだけで強がってることに気が付かなかったことを。自分がほんとに許せなくて、情けなくて、大嫌いだ。
私がお母さんのことを知ったのは5年生の後半の頃。
その日私は学校で怪談話をされて9時になってもそれを思い出してしまって中々眠れなかった。だから一旦水を飲もうと思ってリビングに行ったんだ。
でもリビングには灯りがついたまま誰もいなくて怖くて一人になりたくなかった私は水を急いで飲んでからお母さんとお父さんの部屋に行った。
だけどそこには誰もいなかった。
すると家のどこかから人の苦しむ声がかすかに聞こえてきたんだ。
頭にはその日にされた怪談が浮かんできて少し震えながら声のする方に歩いた。
そこには一度も使ったことのない部屋があった。ほんの少し開いていた隙間から中を覗いてみると、そこには、そこには苦しんで泣いているお母さんとそれを見て笑いながら殴り続けるお父さんがいた。衝撃だった。
見たくなかった。だけど足が動いてくれずしばらくずっとその光景を見ていた。
私はお母さんが結婚してからこの瞬間までずっとお母さんとお父さんは仲のいいラブラブ夫婦だと思っていた。近所の人たちにも仲がいいと言われるくらい、ずっと仲良しだったんだ。でも今は違う。私の前にいる二人は全然ラブラブでも仲がいいわけでもなかった。まるでいじめの現場を見てしまったような気がした。
そして私はこの時初めてお父さんに恐怖を覚えた。
その後耐えきれなくなってできる限り足音を消してその場から逃げたんだ。それがお父さんにばれているとは知らずに……逃げた後自分の布団の中で小さく蹲っていた。目の前で起きていた光景が頭から離れずずっと震えていた。
次の日から私はお母さんたちに今まで通り接することができなくなってしまった。
「私は元々母子家庭で、ずっと母親一人で育てられていました。
いつも私を笑わせてくれて、味方でいてくれて……自慢で大好きでした…
その後私が小学2年生の時、私のお母さんは今のお父さんの結婚したんです。
私にはあの頃の母親はすごく嬉しそうに見えました。それを見て私もすごく嬉しかったんです。お父さんができてから私は毎晩9時前にはベットに行きしっかりと睡眠をとるように言われていたので、私は9時には寝ていました。
だから何も気が付かなかったんです。お母さんが毎晩私が知らないところで傷ついていってることに……」
思い出すと今でも悔やむ、大好きなお母さんが明るく振る舞っているだけで強がってることに気が付かなかったことを。自分がほんとに許せなくて、情けなくて、大嫌いだ。
私がお母さんのことを知ったのは5年生の後半の頃。
その日私は学校で怪談話をされて9時になってもそれを思い出してしまって中々眠れなかった。だから一旦水を飲もうと思ってリビングに行ったんだ。
でもリビングには灯りがついたまま誰もいなくて怖くて一人になりたくなかった私は水を急いで飲んでからお母さんとお父さんの部屋に行った。
だけどそこには誰もいなかった。
すると家のどこかから人の苦しむ声がかすかに聞こえてきたんだ。
頭にはその日にされた怪談が浮かんできて少し震えながら声のする方に歩いた。
そこには一度も使ったことのない部屋があった。ほんの少し開いていた隙間から中を覗いてみると、そこには、そこには苦しんで泣いているお母さんとそれを見て笑いながら殴り続けるお父さんがいた。衝撃だった。
見たくなかった。だけど足が動いてくれずしばらくずっとその光景を見ていた。
私はお母さんが結婚してからこの瞬間までずっとお母さんとお父さんは仲のいいラブラブ夫婦だと思っていた。近所の人たちにも仲がいいと言われるくらい、ずっと仲良しだったんだ。でも今は違う。私の前にいる二人は全然ラブラブでも仲がいいわけでもなかった。まるでいじめの現場を見てしまったような気がした。
そして私はこの時初めてお父さんに恐怖を覚えた。
その後耐えきれなくなってできる限り足音を消してその場から逃げたんだ。それがお父さんにばれているとは知らずに……逃げた後自分の布団の中で小さく蹲っていた。目の前で起きていた光景が頭から離れずずっと震えていた。
次の日から私はお母さんたちに今まで通り接することができなくなってしまった。