スカイブルーPeace

4,凜華とお父さん

Side:浩暉
凜華は今日あったこと、過去を話してくれた。
そのあと疲れたのか姉貴の腕の中で静かに眠っていた。
ベットをもとの形に戻して俺たちはこの部屋を出た。
「凜華ちゃん、思った以上に色々なつらいことを経験してきてたのね」
「あぁ」
俺が思っていたよりも何倍も苦しくて辛いものだった。
でも俺は凜華の母さんは愛してたと思う。だからいつも凜華の前では笑顔だった。
何も言わないで凜華が毎日心から楽しめるようにしたんだと思う。
だから凜華はそんなに自分のことを責めなくていいんだ。
凜華に伝えないとな……
「これからだけど……あの部屋は凜華ちゃん専用の部屋でいいわよね」
「もっちろん!」
「それと凜華ちゃん今自分のもの何も持ってないんだけど……荷物とかどうしましょうか……」
確かに……凜華は追い出されて逃げてきたから当然学校のものも今は何も持っていない。取りに行くしかないか。
でも凜華が取りに行くのは危険すぎるよな……
「凜華君はしばらくは安静にするために学校を休んでもらおうと思っている。だからその間に取りに行けるといいんだが……」
「俺が行く」
「え?あんた一人で行くの?」
「あぁ凜華が行くのは避けたいから」
「まぁそうだけど…………じゃあ私も行く」
「は?なんで」
取りに行くのは俺一人でも十分だろ、姉貴がそこで出てくる必要はない
「浩暉が家に行ってもお父さんがもしいたら何か言われたりとかして荷物取れないかもしれないでしょ?だから私も行ってあんたが凜華ちゃんのお父さんと話してる間に取りに行くの。そのほうが早いでしょ?」
いわれてみれば、確かにそうかもしれない……
「わかった。じゃあ明日六限前に連絡するから姉貴は校門で待ってろ、家の場所は咲良から聞いてるから学校帰りそのまま行くぞ」
「了解」
「じゃあ荷物は決まりね。あとは基本的に凜華ちゃんが家にいるときはほかに誰かいるようにしましょ、一人になると不安になったりしちゃうかもしれないから」
「あぁわかった。」
「じゃあ私たちもそろそろ寝ましょう」
「そうだな、おやすみ」

とりあえず明日からすることは決めた。
決め終わって父さんと母さんは寝室に寝に行った。
でも姉貴はなんでかずっと動かない。
「姉貴は寝に行かないのか?」
「行くわよ、それよりも浩暉、あの子ってあんたが昔大好きだった凜華ちゃんよね」
は?なんで急に、てかよく知ってんな
「そうだけど、なんで知ってんの?」
「そりゃあの頃は毎日のように凜華ちゃんの話してたし、私もいっしょに遊んだときあんた見たらめっちゃわかりやすかったから。たぶんこの家みんなあんたが凜華ちゃんのこと好きだったのしてるよ。」
「まじかよ……」
あんころの俺そんなにわかりやすかったか?
全然自覚ねぇんだけど……
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