スカイブルーPeace
それからしばらく私の手を握って歩いていく。
助けてくれた。
「喜多村、ありがとう」
人が少ないところについてからお礼を言う。
「たく探したんだぞ、急にいなくなるから」
「え?」
何が起きたかわからなかった。今起きてることに頭が追いついたのはそれから少し経った時だった。
今私は喜多村に抱きしめられてる
「なにもなくてよかった……………」
耳元でささやかれたその言葉に顔が赤くなる
「ありがとう、喜多村。」
私もそういって喜多村の背中に手を回す。

ドン!
ドンドン!

色とりどりな明るい光と大きな音で私たちは手を腰に回したまんま花火を見た
「きれいだね」
「そうだな、今までで一番きれいだ」
「ねぇ喜多村?」
この際だから聞いちゃおう、なんで今日全然目を合わせてくれなかったのか
「なんだ?」
「なんで今日目が合うとすぐに目、そらしたの?」
私がそういうと合った目を一度そらして、少ししてからもう一度私の目を喜多村は見た
「お前がすげぇきれいだったから…………」
「え?」
「だから!凜華がすごいきれいだったからだ!」
びっくりしたのとうれしいので全然言葉が出てこない
私喜多村にきれいって思ってもらえたんだ。
よかった。嫌われたわけじゃなかったんだ…………
安心すると自然と目から涙がこぼれてきた
「え、凜華!?どうしたんだ?」
「ごめん、嫌われたと思ったから、そうじゃなくて安心して……あと綺麗って言ってもらえてうれしくて……」
「なんだそういうことか」
それから私が泣き止むまで頭をなでながら背中をさすり続けてくれた。

「ごめん泣いちゃって」
「いや、平気だ」
「今日祭り来れてよかった!誘ってくれてありがとね!」
「俺も楽しかった。こっちこそサンキューな」

そしてなり続ける花火の音と一緒に私たちの夏は幕を閉じた。
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