君ともう一度

新しい家

あれから私は、勤めていた会社を辞めて流星と一緒に引っ越した。

地方だったが、私の住んでいたところよりも、住みやすそうだった。

住むところは、流星が働くことが決まったカフェの二階に住まわせてもらえることになった。

「結構広くて綺麗だね」

「私、こういうの憧れてたんだ」

実は、小さい頃はカフェで働くのが夢だったのだ。

「私も、お店手伝うよ」

流星は、大学を出た後に、カフェ経営の資格と調理師の免許を取得していたらしい。

私には、働くまで内緒にしていたようだ。

「ほんとに?助かるよ」


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