あの放課後、先生と初恋。
𝚙𝚛𝚘𝚕𝚘𝚐𝚞𝚎
きっとわたしたちの恋は、どうやったとしても交わることはない。
教師と生徒。
7歳という年の差。
保護者の目、世間の目、法律という大きな壁。
…………なんてものは、ふうっと息を吹きかけて飛ばしちゃえばいいのだっ!!
「いいわけねーだろ」
コツンっと、やさしく小突かれました。
「ええっ!!だってだって先生っ、わたしが卒業したら一緒に暮らして結婚するんだよ?」
「なんで決定事項なんだよ。これ、英語の補習課題な。明後日までに提出」
「………オーマイガッッ!!」
日直の仕事でもなく、居残りがあるわけでもなく。
今日もこうして海風が届いてくる教室にて座る、16時15分のこと。
「つーか、まだ全体練習に参加させてもらえないのか」
「へへ、すごいでしょー?余計3年生は最後のコンクールに向けた予選が近いから、それこそわたしみたいな初心者は邪魔になっちゃう。すごいでしょー?」
「……おう、逆にすげえわ。それでもやり続けるおまえのメンタル」
「ふふっ、よく言われる!」