あの放課後、先生と初恋。




「わたしはてっきり…、唯ちゃん目当てだと思ってて……」


「ないない、私そこまでモテないからね。キツすぎるでしょ性格」


「そんなことないよ!?そこが唯ちゃんの素敵でイイところ!!」


「…ありがと。そう言ってくれるのなんか、ニーナだけ」



わたしたちはずっと親友でいようね、唯ちゃん。

唯ちゃんがもし男の子だったら、確実にわたしの初恋は唯ちゃんだった自信がある。


そしたら先生に出会って、迷って、然くんから好意を持たれて……?


ちょ、お待ちください、そのスクールライフやばすぎん………?



「なんか楽しそうな妄想してるとこアレだけど。私、あの子はめちゃくちゃいい子だと思うよ」


「……そんなパーフェクト人間、いるかな」


「ね。普通はどこか惜しいのが人間だよね」



顔も格好いい、身長だってあって、サッカーの才能もずば抜けている。

性格もまっすぐで、笑顔はまぶしい。


惜しい要素が見つからない、然くん。



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