あの放課後、先生と初恋。
✎𓂃𝚊𝚖𝚊𝚋𝚒𝚕𝚎

頼ってしまう先





「うそじゃん!!!!」



新学期早々、わたしは絶望だった。

入学式を終えて新1年生を迎えて、わたしは3年生になって。


クラスメイトたちとは3年間クラスが同じため、そこに関して新鮮味はなかったものの、教室に戻ってからの担任発表にて。



「どんまい皆木!イッチーA組の副担だってよ!」


「………ざんこくだ………」


「まじ俺もイッチーと卒業したかったわー」



遥人くんとクラス、まさかの離れる。


担任は滅多に変わることはないけれど、副担任はわりと異動するものだということは知っていた。

だとしても安心しきっていたんだ。


残り1年に減ってしまった高校生活、先生が卒業まで見守ってくれるものだと。



「先生……!!」



下駄箱で生徒たちに挨拶をしている姿を見つける。


春休みが明けたわたしと先生は、マンションがお隣同士という接点しかなくなってしまった。

そんなのつらすぎるぅぅぅ!!!



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