あの放課後、先生と初恋。
「なんっつう時間までいるんだよ」
「………先生、わたし、すさまじいアオハル見てきた」
「…俺はいつも見てる。はやく帰れ」
ふわふわしてる。
いいなあって気持ちもあるけど、やっぱりやるせない気持ちのほうが大きい。
もしソーマ先輩に実際のところを教えちゃったら、どうなるんだろう。
落合先輩はわたしを殴ってくるのかな。
ソーマ先輩は自分を責めるのかな。
「わたし……、覚悟みたいなものが足りてなかったのかな…」
「覚悟?」
「…中学のときも卓球、別にそこまで本気ってわけじゃなくて。ただ部活に入るのが当たり前だったから流れるまま入っただけ……で」
どうして好奇心だけで続けることができないんだろうって、いつかに思ったことがあった。
でも、そうだよね。
いろいろ関わってくるよね。
目標だってどんどん高く大きくなっていくんだから、それが成長するってことだ。