眩しい君の隣へ。
明が社会に劣等感を抱いていることは,本当は気付いてた。
そこも私に似ていて。
だから,安心するから側にいた。
利用してたのはお互い様だ。
私がいない方が,明のためになるって分かってたのに。
「お前なんて,いらない!」
代償が大きかったけど,そう言ってもらえて,私は安堵する。
これは,別れるってことで,いい?
ふらふらする足で,元々の全身傷だらけの身体で,私は外に出た。
明のアパートの駐車場に向かって,何でか赤いランプが沢山集まろうとしていた。
そのキラキラと,騒がしい音を聞いて。
私はその場に立ちすくむ。
ボーッと眺めていたら,私はその車から降りてきた大人の男に,色々言われた挙げ句車に乗せられた。