天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜



スーパーに入ると、知らない男の人とすれ違った時事件の事を思い出し立ち止まって震えてしまった。

今までは、ずっと病院にいたので男性スタッフも特定の人だけだったので華奈はてっきり克服できているものだと思っていた。

翔平は一旦外にでて人気が少ない所へいった

「ごめん。配慮が足りなかったね。大丈夫?今日はもう帰ろうか。」

『いえ。私も、もう大丈夫だと思い込んでたのがいけないので。
買い物はして帰りましょう。もう大丈夫です。』

「ほんと?じゃあ、さっと買い物して帰ろうか」

と言って、またスーパーの中に入った。
しかし、華奈の震えが止まらない所をみて翔平は手を繋いで華奈を見つめた。

「これなら大丈夫そう?ずっとそばにいるからね。」

『翔平さん...ありがとうございます』

と言って彼の手を握り返した。




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