天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜
5時間に及ぶ手術が無事に終わり、携帯を見るがまだ華奈からの折り返しがなかった。

もう一度翔平から連絡するが繋がらなかった。

居ても立っても居られず、同期の将暉に後を任せ自宅に戻った。

「華奈⁇華奈⁇」

どの部屋を見るも真っ暗で、華奈のいる様子はなかった。
どこだ?どこにいるんだ?と焦りながら部屋中を探し回ると華奈の荷物がないことに気づいた。

華奈に何があったのか考えがつかない。なぜ、連絡がつかない時点で家に行かなかったのか後悔しかない。

近くを探したり、華奈の職場へ行くも見つけることができなかった。

一度病院へ戻ると、将暉が待っていた。

「華奈ちゃんどうだった?大丈夫だった??」

『いなかった...』
と小さく呟いた。

「え?いなかって。どこいったんだよ?」

『俺も聞きたいよ。彼女は両親もいないからいくあてもないはず。どこに行くのは全く分からないんだよ。』

「喧嘩したのか?」

『いや、朝はいつも通りだったからまさかこんなことになるなんて思わなかった。』


連絡も繋がらない、どこに行くのか予想もできないので探しようがなかった。
全く仕事どころではなかった。



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