天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜
妊娠して、7ヶ月がたった。

比較的つわりは軽い方ではあったが、1人で乗り越えないといけないので何度も心が折れそうになったがこどものためと思ったらどんな事でも耐えられた。

つわりが落ち着いた頃、仕事場でレジ業務をしていた時、急にお腹が痛くなりうずくまった。
足元をみると出血もしており、華奈はパニックになった。

“神様、神様どうかこの子だけは助けてください。”

そう願って華奈は救急車で運ばれた。



その頃翔平は、父から依頼された手術も無事成功し医局を出るところだった。

さて、少しこの辺も華奈をさがして帰ろうかと思っていると急患が運ばれてきた。


“妊娠27週。職場で急に腹痛を訴えたようです。出血も少しあります。切迫早産の疑いです”


翔平は急患で運ばれる人の情報を、僅かに聞き患者を横目で通り過ぎるのを確認した。


「え?華奈?」

一瞬しか見てないが、華奈に似ている気がした。
いや、華奈を見間違えるはずない。

翔平は勝手に身体が動いて、彼女の処置が終わるのをまった。






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