天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜

処置が終わって、華奈が処置室から出てきた。
やっぱり華奈だ。

「華奈！華奈」

翔平は叫ぶも彼女はぐっすりと寝ていた。

その後担当医の前田先生が出てきた。

『えっと。あなたはもしかして西野先生ですか⁇』

「はい。西野総合医療センターの西野です。」

『どうして先生がこちらに？松岡さんのお知り合いですか？』

「はい。彼女の婚約者です。」

『あれ？松岡さん独身だとお聞きしててまさか婚約者がいらっしゃるとは聞いていませんでした』

「はい。半年前に急にいなくなってずっと探していました。見つけれて本当に良かったです。華奈の今の状況を伺ってもいいですか⁇」

『そんな事があったんですね。松岡さんは現在妊娠27週です。今回は切迫早産で搬送されました。まだお腹の中にいてもらいたいのでしばらくは安静になります。』

「ありがとうございます。助けていただきありがとうございます。それで、華奈に話してからにはなりますが状態が落ち着いたら私の病院に転院させていただくことは可能ですか⁇仕事柄毎日通うことが難しくでなるべく近くでいてあげたいと思うのですが...」

『大丈夫ですよ。そのように手続きと紹介状書いておきますね』

そう言って、翔平は華奈の病室へ向かった。