天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜

2.トラウマ


目が覚めると真っ白い天井だけが見えた。

「私、生きてるんだ...このままお父さんとお母さんの所に行けるかと思ったんだけどな。」

コンコンとドアがなり看護師さんが点滴を変えに来てくれるところだった。

「松岡さんおはようございます。お目覚めですね!
ここは西野総合医療センターで、私は松岡さんの担当になります看護師の山口といいます。昨日の事は覚えてますか??とりあえず先生呼んできますね」

昨日のこと,,.
そうか私昨日通り魔事件に巻き込まれて、頭を殴られたんだっけ⁇
と、考えていると。再度ドアがなった


「失礼します。担当医の西野といいます。少し診察させてくださいね」


と言いながら、近づいていくと

「やめて、助けて、来ないで」
と、震えながらパニックをおこした。

「大丈夫。ここは病院心配入らないよ」

と落ち着かせようとするが、聞ける精神状態ではなく
「ハハハハハッッ」
と過呼吸を起こしてしまった。

俺が近づいても悪化させるだけだろうと思い、すぐにナースコールを押して、山口さんに来てもらい落ち着かせようとしたがそのまま意識を手放した。



「山口さんちょっといい⁇」

「はい!西野先生どうされましたか?」

「先日運ばれた松岡さんの件だけど、山口さんが話した時は過呼吸をおこさず普通だったの?」

「はい。お話はしていませんが、パニックになるようなことはありませんでした。」

「そーか。わかったありがとう。おそらく事件の影響で男性にトラウマができてしまったようだ。
警察が事情聴取に来ると思うがドクターストップしといてくれ」

「わかりました」さて、これからどうするか
このままでは診察どころではないな
彼女をなんとか救いだしたい
守ってあげたい
そんな気持ちが沸々と湧き出てきた。

よし。もう一度彼女のもとへ行ってみるか

と意気込み、医局を出た。








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