天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜
2人は、近くにいた看護師に詳細を聞いた。

「近くで高齢者の車が暴走して、交通事故があったみたいです。怪我人がたくさんいるみたいでこれから運ばれてきます。」

わかりました。ありがとう。
2人は急患の準備をした。


軽傷者から重傷者までたくさんの人が運び込まれてきた。翔平は患者の処置にあたっていると、38週の妊婦が運ばれてきます。頭部外傷のおそれあり。


産婦人科医と将暉が救急車に走って向かった。
降りてくる人を見ると将暉は頭をかかえた。

「華奈ちゃん...」

奈緒も抱っこされ降りてきたが、擦り傷だけだった。

産婦人科医がすぐエコーをしたが、お腹の子も問題はなかった。

「華奈ちゃんは必死に子供たちを守ったんだな」

将暉はすぐCT検査をオーダーして、翔平を呼びに行った。

「翔平ちょっと」

『もうすぐ終わるから、ちょっと待て』

「そうじゃなくて、華奈ちゃんが...運ばれてきた」

『はっ?』
翔平は頭が真っ白になった

翔平は処置を終えて、将暉の元へ行った。

『華奈は?』

「今CT検査してる。奈緒ちゃんと赤ちゃんは無事だ。華奈ちゃんが必死で守ったんだろうな。」

『ああ』

と言ってまず奈緒の様子を見に行った。
翔平を見た途端奈緒は泣き出した。

「ぱぱー」

翔平は奈緒を抱きしめた。
『奈緒よかった無事で。。』

そう言って院長である父を呼んで奈緒のことを頼んだ。
『今からママのこと助けてくるからな』

と言って処置室に走った。



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