天才脳外科医〜この手で彼女を最高に幸せにしたい〜
半年後華奈は無事退院することができた。

「ただいまー」

パタパタパタ
ままおかえりー

子供たちが玄関まで出迎えてくれた。

「華奈さん退院おめでとう」

『お義父さん、お義母さん色々ご迷惑をおかけして申し訳ございません。子供たちの事ありがとうございました。』

「いえいえ、華奈さんが無事に帰って来てくれるだけでいいのよ」

『ありがとうございます』

6人で食卓を囲んだ
すると、お義父さんが急に思い出したように話した。


「そういえば、かなり前に同じ事があったな。お母さんと2歳の子が運ばれてきて俺はお母さんを助けることができなかった。あの子どもは今頃何をしてるのかな?元気に生きてくれてるといいな」

「『えっ』」

華奈と翔平はかなり驚いた。


『父さん、多分その子は目の前にいてる子だと思うよ!しっかりと生きている。』

父は何を言っているのかわからなかった

「お義父さん。私の母は、私が2歳の時に交通事故にあって西野総合医療センターに運ばれましたがなくなったんです。」

『もしかして、あの時の子どもさんは華奈さんだったのか。助けれなくて本当に申し訳なかった。』

「いえ、生死を彷徨ってるときにお母さんと会ったんです。私の命が助かればそれでいいと思ってたらしく悔いはないって言ってました。」

『そうだったんだな。子供を守る親の力って偉大だな。』

「はい。でも、私はこうして生きているので本当に幸せです。」

***

食事を終えて、2人でコーヒーを飲んでいた。

「なんかこの時間懐かしいな。」

『はい。かなり前のような気がします。』

「華奈。本当に生きててくれてよかった。」

『それは翔平さんのおかげですよ。』

「いや、華奈の生きたいっていう生命力の強さだよ。」

『こうしてまた4人で過ごせるなんで本当に幸せです。』

「華奈は、辛い事もたくさん経験したしなんで華奈ばっかりって神様を恨んだ事もあった。でもこうして生きてそばにいてくれるだけで俺は幸せだよ。
これからも、華奈も奈緒も瀬奈も俺の生涯を使って守って幸せにしていくよ。」

『はい。4人でこれからももっともっと幸せになりましょうね』


2人は抱き合い幸せを誓った。





END
< 54 / 55 >

この作品をシェア

pagetop