通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。

「ふみのん、天板、
熱いから気をつけるんだよ」
城下くんが
二重にしてある軍手を渡してくれる。

「あ、ありがとう…!」
(なんかみんな優しすぎて失神しそう…)
なんて思ってしまいます。

クッキーに仕上げの粉糖をかける前に、
古谷くんがつまみ食いしようとしているのを
見つけたわたしは、
「古谷くん…!食べるのは、粉糖かけてからにしよう」
と声をかける。

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