通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。

「あ、あの…」
彼にお願いしようとすると、
古谷くんがやってきた。

古谷くんと城下くんに
挟まれた形になったわたし。

「あれ、袖、濡れちゃいそうじゃん」
古谷くんが手際よく
左手の袖をくるくると捲る。
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