通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
地味で、眼鏡で、友達も少なくて、
今まで誰とも付き合ったことのない、
このわたしを欲しくなるだなんて。

顔を赤らめていると、
月影くんが突然おでこに手を当ててきた。

「松下さん、やっぱり熱ありますよ」
「え?!嘘」

皆が顔色を変えた。
「ふみのん、熱?!」
「文乃ちゃん、大丈夫?」
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