通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。

「わたくしが、家まで送ります。」
月影くんはそう言うとわたしの肩を支えるように
抱きながら「歩けますか?」と聞く。
彼の腕を慌ててどかす。

「大丈夫です…!1人で歩けます!」
と言ったそばから、目眩がした。
ぐらり、と視界がゆがむ。
落ちるはずの身体が、受け止められる。
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