通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
と言い終わる前に、
月影くんの細い手が私のほうへのび、
私の眼鏡を外した。

「?!」
びっくりしていると、彼は唐突に言う。

「やはり、貴方は、可愛らしいです」

「えっ、そんなことないです」

月影くんはまたじーっと私の顔をみてくる。
「いや、可愛らしいです、とても」

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