通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
(何なの、
料理教室にいたときと大胆さが違う…)
と思っていると、月影くんが言った。


「すみません、わたくしとしたことが、
こんなことをするなんてすこし、意地悪でしたね。
あなたがあまりにも可愛らしいので、つい」

わたしは、恥ずかしくなって俯いた。

「でも…」

「でも?」

「こういう意地悪なら、好きかも、知れないです」

「素直なんですね」
月影くんはふふ、と笑った。
< 33 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop