通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。

月影くんに送ってもらって我が家に戻ると、
一気に疲れがきた。

自分の作ったクッキーを
ひとつ、食べると、サクサクしていて甘く、
とても美味しかった。

早くまた料理教室に行く日にならないかな、
と思った。

みんなに会いたい。
それに、月影くんに改めてお礼を言わないと。

ふいに、月影くんのイジワルを思い出して、
かーっと顔が熱くなる。

(次会う時どんな顔したらいいの…)
文乃は枕をぽかぽかと殴るのだった。