通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
「突然降りだすもんだから、
びしょびしょになっちゃって。」

といいながら城下くんは笑う。

「風邪ひいちゃいます!
早くお家にもどって着替えないと…」

「じゃあ、俺の家まで送ってくれる?」

「えっ」

「相合傘、させてよ」
城下くんが、あまりにも真剣な眼差しで
言うので、
文乃はこくん、と頷いた。
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