通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
外を見やると、雨が上がり、
空には虹がかかっていた。

「あの、ありがとうございました」

「お礼を言うのはこっちだよ。
相合傘してくれて、ありがとうね」

「じゃあ、わたし、そろそろ帰ります」

城下くんは名残惜しそうに
「そっか…」とさみしい顔をした。

「俺もバンドの練習しないとだしな」

「そっか!ボーカルなんですよね?」
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