通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
解放された文乃は、
ほっとしながらも、もう少しだけ、
ハグされていたかった、と思ってしまう。

「今何を考えてるか、当ててあげようか」

「えっ?」

「もっと、僕にぎゅーされてたかったな、
でしょ?」

顔がかーっと熱くなる。

「図星だね」
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