通い始めた料理教室、わたし以外男の子しかいないんですが。
「そうだ、もしよかったら、連絡先交換しません?」
「え、是非…!」
古谷くんがQRコードを
読み取ろうとしたところで、
城下くんがいつのまにか背後にやってきていた。
「あ、抜け駆け発見」
城下くんは古谷くんを軽く小突いた。
「痛っ、ジョーカーなにするんすか〜」
やけに痛がる古谷くんを無視して、
城下くんが言う。
「俺とも交換しよう」
「あ、はい!嬉しいです」