時の流れに乗って
あれからどれだけの時間がたったのだろうか・・・。
あたしは両親を亡くしたショックで海に向かって歩いていた。
『うぅ・・・お父さん・・・お母さん・・・』
「おい!」
誰かに呼ばれて後ろを振り向くと、そこには一人の少年が立っていた。
そして何故か息を切らしていた。
「お前、何でそんなに死にそうな目してんだよ?」
『か・・・んけい・・・ない・・・よ・・・』
「はぁ?だってそんな目してるやつ放っておけないだろ!?」
『放っておいて!!』
もういやだ・・・
あたしなんて放っておいてよ・・・
そう思っていた。
なのにあなたはそんなあたしに優しく接してくれたよね?
そういうところも大好きだったよ
「放っておけるわけないだろ?お前みたいに今にも壊れちゃいそうなやつ・・・放っておけるかよ」
『・・・』
言葉が出なかった・・・。
嬉しすぎて・・・。