時の流れに乗って
「お前さぁ、こえぇよ」

「いつか壊れるんじゃないかって・・・こえぇよ」

そう言ってあなたは抱き締めてくれたよね。


「なぁ、お前は一人じゃねぇ。俺がいる。だから泣くんじゃねぇよ」

『あ・・・りがと・・・』

「おう!あのさ、お前名前は?」

『莉緒・・・立花・・・莉緒・・・』

「りお?変わった名前だな!」

『な!失礼ね!これでもき「でもいい名前だな!」

あなたはあたしの名前をいい名前と言ってくれました。

『あ、ありがとう・・・?じゃああなたの名前は?』

「俺は大地!松尾大地!よろしくな!莉緒!」

あなたはそういってあたしに微笑んでくれました。

あたしはその時嬉しくて嬉しくて涙が止まりませんでした。

『なぁに泣いてんだよ!莉緒!お前には俺がいる!だから、泣くんじゃねぇ』

ねぇ大地


あたしはこのときからあなたに恋をしていたのかもしれません。

『ありがと・・・ね?大地・・・』

「おう!・・・なぁ・・・莉緒・・・」

『ん?なぁに?』

「まつげ・・・ついてる・・・」

『え?本当?』

「あぁ・・・目つぶって・・・」

チュ

え・・・

あたしはびっくりして目を開けてしまった。

それが間違いだったのかも・・・

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