きみに恋したあの世界。〜生まれ変わっても〜
「急いで、ストレッチャー運んで!早く!」
先生の緊迫した声が外から聞こえて何事かな、と思って扉を開けるとたくさんの看護師さん達が動き回っていた。
止血剤とかオペ室空いてますなど色々な言葉が飛び交っていて、医療の怖さをこの時あたしは知った。
その怖さを埋めるため、じっと布団にくるまって耳をふさいでいた。
コンコン
ドアのノックオンが聞こえて返事をして歩み寄った。
「え、っと…」
目の前には、あたしと同い年くらいに女の子がいた。
「あの!友達にならない!?]
これが涼香ちゃんとの出会いでもあった。
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