闇にまぎれた蛍
第一幕 曇りゆく日常
†夢†
私は気がつくと、一人でどこかに立っていた
<ここは……どこ?>
周りを見渡してみたけど、なんのへんてつもない普通の住宅街
……でも、私はここを知っている気がする………?
しばらく辺りを見渡していたけど、前から一人の少女が走ってきた
年は四、五歳くらい。少しオレンジのかかった茶色のストレート髪にクリっとした灰色の大きな目をしたとても可愛い女の子だった
<あれは……私?>
その少女は私に目もくれず、私の後ろに建っていた家に入っていった
私は自然とその少女についていった