闇にまぎれた蛍
「せんせ。俺のタイムは?」
「えっ?あっ……五……秒……七………!?」
周りがいっきにざわつき始めた。アハハハ!!ちょっと快感♪
ざまーみろ!!あんた達が馬鹿にした奴が自分で言うのもなんだが、すごいタイムを出したんだ!!
私は意気揚々と奏の隣りに戻った
まだ奏はおかしな顔をして私を見ていた
「奏。なんて顔してんだよ?ほらさっさと行こうぜ」
「あっ……ああ……」
私達は周りの視線を感じながら元の場所に戻った
でも、戻る途中に急に強い視線を感じた
反射的に振り向いて見ると、そこにいたのは……
三人の純黒血者