闇にまぎれた蛍








晴十はチラッと私を見たけど、すぐに元に戻した









すると、隣りにいた奏が肩をトントンと叩いた






「……んっ?」


「なぁ……あれって………学園長だよ……な……?」









奏が確認するかのように私に聞いた








「……あぁ…多分」










私はそう言うと視線を前に向けた







「えーと……とりあえず、僕は学園長の暗哉晴十だってことは………わかるよね?」










ちょっと首をかしげて言った晴十






……わかってるに決まってんじゃん










私は心の中で静かにつっこんだ










< 118 / 244 >

この作品をシェア

pagetop