闇にまぎれた蛍
晴十はチラッと私を見たけど、すぐに元に戻した
すると、隣りにいた奏が肩をトントンと叩いた
「……んっ?」
「なぁ……あれって………学園長だよ……な……?」
奏が確認するかのように私に聞いた
「……あぁ…多分」
私はそう言うと視線を前に向けた
「えーと……とりあえず、僕は学園長の暗哉晴十だってことは………わかるよね?」
ちょっと首をかしげて言った晴十
……わかってるに決まってんじゃん
私は心の中で静かにつっこんだ